『soucutsの小言』 vol.3
昨日は撮影でした。
モデルさんのビフォーアフターからウィッグのハウツーテク撮影まで
久々にガッツリした長時間撮影でしたが、
とても自分らしく出来ました。
ということで今日のお題は
「自分らしい」
について。
最近つくづく思うことですが
今っていろいろなサロンがあり、いろいろな美容師像がある。
だからこそ誰かのようなトークや誰かのような技術では
お客様をファンにさせる絶対的な強さは見出せないと思うんです。
1、2回は再来してくれるかもしれませんが今後ずっとおつきあいするためには
もっと根底の部分でしっかりと向き合うのが大事だなと。
僕は昔から割と誰とでも『調子を合わせることができる』タイプだったので
アシスタントの頃から無難にお客様をそこそこファンにできることできました。
しかし、僕がスタイリストデビューしてから
指名してくれるかなと思っていたお客様がほとんど指名してくれず
なかなか伸び悩んだ時期がありました。
その時に思いました。
『うわべのトークでしのいだり、自分がしっかりと軸をもって接しないとお客様はそれを見透かすんだなと』
そう感じてから100%主導権を持たせるような受け身な技術や
旨味のない会話はなるべくしないように心がけるようになりました。
そして何より自分にしか出せないワールドを目指しました。
そうするとビックリするくらいお客様の指名が増えるようになりました。
よく旨いラーメン屋の亭主は頑固オヤジだと言いますが、
しっかりとしたプロの関係性を意識した仕事はお客様に
必要以上に媚びる必要も無駄な遠慮もなくていいんですよね。
今の時代性だからこそお客様のニーズも
そういったところに価値を求めているのではないでしょうか?
薄利多売の世の中ですが美容室は生産性の高い工場ではない。
人がつくるオートクチュールな仕事。
今こそ自分にしかない対話が一番必要な時ですよね。
オンリーワンの存在を目指して僕もがんばります!