soucutsの小言vol.40

昨日はうちの店長のコバケンこと小林のヘアショーがありました。
ミルボンさん、GAMOさん共同企画のフォトコンテストで
なんとグランプリを獲った小林。
その副賞としてヘアショーの出演権を獲得し、めでたくステージに立たせて頂くことになったのですが、
なんと。単独でのステージ。。
そう、ピンでのヘアショーです。
以前にもヘアショー出場経験はあったのですが、ほとんどが団体での出演。
観る人も目線が分散するのでまだプレッシャーは少ないはず。
が、しかし今回はたった一人なので目線が常に彼一人だけに集中するわけです。
一つ一つの所作や世界観づくり、もちろん完成するヘアスタイルにおいて全て観られる。
これは本当に高難度なことで、ましてやスタイリスト歴がまだ浅い彼にとっては
相当にプレッシャーだったことでしょう。(観客は100名越え)
本番まで僕はあえてアドバイスをあまりせずに楽しみにしていたのですが
まあ精一杯やってくれました。
結論から言うと僕の中では30点くらいだったのですが、(厳しめ採点ですいません笑)
一番印象的だったのは、イズムを感じたこと。
これは僕にとってとても嬉しいことでした。
今まで僕がやってきた演出、空気感。何よりストイックに髪に向かう姿勢。
それを感じた。
なんだかんだ僕の背中を見てきたんだなと思いました。
実際にコバケンとは趣味も性格も言動も元々かなり違います。
その中で一緒にやってきた数年間は、間違いなくマインドは伝えていたんだな。
まだまだ人前で魅せるには反省点はたくさんあったけど、これから伸びしろしかないね。
(あいかわらずアフタートークが上手かったのは流石だったな笑)
今後が楽しみだ!
で、先ほど渋谷Oeastで行なわれたアシスタントヘアショー「紡ぐ」も観に行った。
古巣のサロンVeLO/veticaのアシスタントたちが出演したのを観て
これまた感慨深い気持ちに。
俺がいた時はまだハサミすらまともに持てなかったアシの子たちが
堂々とカットしていました。
そして、やっぱり先代から受け継ぐストイックにカットで魅せる姿勢が
そこにはありました。
親戚のおじさん気分でグッときてしまったよね。
本当にかっこよかった。お疲れ様でした。
で、改めて思うことはこういったヘアショーは
別に美容師にとってやらなくてはいけないことではなく、
ましてや、サロンワーク以外での活動なので
営業後、寝る間を削って本番までに葛藤することは無意味に感じる人はいるかもしれない。
言ってしまえば給料が発生しない時間外労働。
でもね。
最後はメリットデメリットの話じゃない。理屈抜きにやりきった後に感じる格別な高揚感。
悔しい気持ちとホッとした気持ちが交差するなんとも言えない感じ。
これがたまらないんだ。
やった人にしかわからない。
俺も今年はたくさんのヘアショーの出演させてもらうのでいい刺激になりました。
ありがとうございました。
よし、はりきっていこう。