2019.09.26
soucutsの小言

soucutsの小言 vol.58

フォエバー21

10月末で国内店舗全店閉店

日本から撤退というニュース。

https://www.fashionsnap.com/article/2019-09-25/forever21-japan-close/

 

原宿の明治通り沿いや渋谷のHMV跡地に堂々とオープンして

日本でもファストファッションブームの火付け役をになったフォーエバー21。

10年近く経った今、改めてファストファッションやアパレル全体の生き残り競争も激化しているようで、

アナリストの見解ではフォーエバーの敗因は

①間違ったポジショニング
High fashion SPAの中で、
・Low price, low quality→H&M、Forever21
・Mid price, mid quality→ZARAのポジショニンングをとっているなか、
Low price, low qualityマーケットでH&Mとのガチンコ勝負。しかし、組織が肥大化してしまい、商品開発が追いつかなくなり、High fashionではなくなり、いつの間にかHigh fashionでもないつまらない、しかも低品質の商品を安く売っている会社になってしまった。
*ユニクロはSPAではあるけど、High fashionでもFast fashionでもないので、競合ではない。

②膨張による赤字体制加速化
商品でH&Mとの直接対決に勝てなくなり、今度は店舗数で勝負をかけた。
しかもH&M、ZARAが出店しない一等地ではない微妙なところに…High Fashionとの距離感がより広がってしまった。

 

などがあげられていましたが、

僕自身も実店舗に足を運んだ時に、

一番気になったところは商品の陳列の仕方や商品自体の品質にあまりそそられなかった。

というのはあるのかなと思いました。

つまり安かろう悪かろうな感じがしてしまった。

実際に周りのF1層(20〜34歳女性)も

ZARAの方が圧倒的に人気なイメージがある。

過当競争の中で生き残るために品質を一定ライン担保しつつ、

リーズナブルに、より魅力的なブランディングをしていくことは本当に大変なこと。

美容室も然り。激化する安売り合戦から一抜けするための戦略を日々考えないとですね。