2018.12.23
赤ペン小林の映画批評

赤ペン 「レヴェナント」

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

  1. バベルでその名を知らしめて、バードマンで地位を確立した映画監督

その監督がディカプリオを主演に迎えた「レヴェナント」

映像美もさることながら、迫力が物凄い

冒頭のディカプリオが熊に襲われるシーンは思わず息をするのを忘れさせます

しかし僕がイニャリトゥで1番好きな映画は「21g」という映画なんです

1つの心臓をめぐり、交差するはずのなかった3人の男女の人間ドラマが描かれる。時間軸が細かく交差する構成になっている。人がいつか失う重さとは、いったい何の重さなのかを問う作品である。

ショーン・ペンがヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞。

タイトルの「21グラム」とは、20世紀初期のアメリカの医師ダンカン・マクドゥーガルが行った、魂の重量を計測しようとした実験に由来する。

↑ダンカン・マクドゥーガルの実験、気になりますよね

ダンカン・マクドゥーガル(Duncan MacDougall、1866年-1920年)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州の医師。人間が死ぬ際の体重の変化を記録することで魂の重量を計測しようと試みた実験で知られる。

彼は6人の患者と15匹の犬を使い、死ぬ時の体重の変化を記録しようと試みた。その結果、人間は死の際に、呼気に含まれる水分や汗の蒸発とは異なる何らかの重量を失うが、犬ではそういった重量の損失が起こらなかった、と報告した。この実験結果は、1907年に心霊現象研究協会 (The Society for Psychical Research)の Journal of the American Society for Psychical Research、ニューヨーク・タイムズや医学雑誌 American Medicine に掲載された。

この実験結果は測定のずさんさや標本数の少なさなどから科学的な信憑性は認められていない。マクドゥーガル医師は患者のうち2名では計測に失敗したと自ら認めている。また、死の瞬間をどう設定するか、などの測定の基準もはっきりとしていない。

しかし、これを契機として「人間の魂の重さは21グラムである」という説が広まった。この21グラムという値は6人の患者での平均結果と言うわけではなく、一人目の患者での結果である4分の3オンス(およそ21.262グラム)に由来する。

魂の重さ21g

それを軽いと思うか重いと思うか

人間の価値観は人それぞれ

ただイニャリトゥの映画を観るといつも、なんだか少しその答えが見つかる気がするんです

 

オススメですね