2018.12.08
赤ペン小林の映画批評

赤ペン 「ザ インターネット」

今回のエピソードトークは長くなるのでご容赦ください

この間の定休日に某アパレルショップに行ってきたんですね

みんな大好きなあそこです

錦織圭が胸につけてるあそこです

そこでふと見つけた薄いピンクのスウェットがなんだか気になったんですね

天使が言うんです

「セールで2000円だよ、買いなよ」

悪魔が言うんです

「ピンク?何があったの?」

正味30分くらい迷ったあげくレジまで持って行ったんです

そしたらレジめっちゃ混んでて、そこで並んでるうちに冷静に考えたら一つのアンサーが出たんです

「確実に着ない」

それですっと元の場所に戻したんです

結局

歳くって2000円の服を渋るようになったんだなぁなんてしみじみしながら外出たんですね

それでふと気づいたんです

入店してからずっと横に、なんか若いけどおっさんみたいな風貌の短髪野郎がいるなと

各ブースでぴったりマークして来てたんで本当こう思ったんですね

「こいつファンだな、おれの着こなし盗む気だな」と

なんならわざと絶対着ないであろう色とか迷ってるふりして泳がせてやったりしてちょっと有名人になった気になってました

どこまでついてこれるかな振り落とされんなよなんつって

まぁおれの着こなし盗んで彼女でも作れよはっはっはなんつって

それでピンクのスウェットのくだりがあるわけなんですが、出口ギリギリまで付いてくるもんだからなんだか怖くなってきて出たあとそいつを外からできる限りちょっと観察したんですよ

ストーカーかななんて思って

そしたら店内の出口付近で自分の親父より年上であろうチェックのジャケット着たこれまたなんだか渋みもないおじさんと談笑してたんですね

そこでまた気付きました

そのおじさん、短髪野郎ほどではなかったものの、何回も店内ですれ違ってたんですよ

なんで覚えてたかって、そのおじさん自分のお尻の匂いを手に擦りつけて何回も嗅いでたんですね

本能で思いました

「こいつ下手したら刺されるな」と

それで警戒レベルマックスまで上げてたんです

だからその2人のことは、はっきり覚えてたんです

で、2人の会話読唇術で読み解いたろうと思ってずっと見てたら

おそらくおじさんが

「まだまだだね〜まぁ怪しかったけどな」

的なこと言って短髪野郎の肩をポンと叩いてたんです

ピィーーーーン‼︎

それは点と点が線で結ばれた音

その2人99%万引きGメンだったんです

僕はGメン2人にマークされてたんです

仕事柄ですね、何か異変とかあったら普段からすぐ気づいてしまうので、素人に毛が生えたくらいの万引きGメンは相手にならないんですよ

ふっふっふ、アルバイトGメンが!

そんなに怪しかったかなと思ってそのあとちょっと落ち込みました

そのあと内田先輩のトークショーを見に東京駅の方まで足を運んだんですが、差し入れ持って挨拶しに行ったら言われました

「お前の格好汚ねぇな東京にそぐわねぇ!はっはっは」

もうそのこと気になりすぎてトークが全く入ってきませんでした

ヴィンテージと捉えるのかガラクタと捉えるのか

ワークスタイルと捉えるのか小汚い万引き野郎と捉えるのか

人の価値観はそれぞれ、だから人生はドラマチック

万引きGメンvs小林の小林です

”追われる”で紹介したい映画は

「ザ インターネット」

サンドラブロック主演のサスペンス映画です

ある男に追われるんですが、内容はおいといてその男の着ているでかめなウールのコートがむっちゃカッコいいんですね

この季節にオススメです

see yot next week